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【福島民報】イベント参加人数も 県外移動緩和へ

2020.5.28

県が二十七日に改定した新型コロナウイルス感染拡大防止対策では、コンサートや展示会などのイベント開催について六月一日以降、参加人数の上限を段階的に緩和していく方針を盛り込んだ。一方、全国的な大規模イベントは感染リスクへの対応が整わない場合、中止や延期をするよう引き続き主催者に慎重な対応を求める。
参加人数の上限を設けた上で、入退場時の制限・誘導や手指消毒、マスク着用、室内換気など適切な感染防止対策を徹底するよう依頼した。大規模なプロスポーツは六月十九日から無観客で開催するよう求め、七月十日からは参加人数を上限五千人(または収容率50%以内)に緩和する。
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県は二十七日、県有施設の利用を六月一日に全面再開すると発表した。福島県を含む三十九県の緊急事態宣言が解除されたのを受け段階的に再開してきたが、屋内施設の利用は自粛を続けていた。

■ジム、バーは来月解禁
新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した施設のうち、スポーツジムやバーなどへの県による県民への外出自粛要請は、今月末で終了する。
要請は段階的に緩和する。カラオケやスポーツジム、バー、屋内運動施設などは六月一日以降は対象外とする。接待を伴う飲食業やライブハウスなどは業界や専門家らによる感染防止対策の検討が必要とし、十八日まで外出を控えるよう求める。
いずれも密集、密接、密閉の「三密」の回避やマスクの着用、手指衛生、人と人との距離の確保などの感染対策を徹底する「新しい生活様式」の定着を前提としている。
一方、今後、県内で感染拡大の兆候が見られたり、クラスターが発生したりした場合には再度、外出自粛や施設の使用制限などの対応を取るとした。内堀雅雄知事は記者会見で、外出自粛などを再び要請する際の基準について「緊急事態宣言解除の基準になった人口十万人当たりの新規感染者〇・五人は大事な指標になる」との認識を示した。