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【福島民報】福島県内宿泊費を補助 県民限定、6月1日予約開始 観光業支援で

2020.5.28

県は新型コロナウイルス感染拡大の影響が深刻な観光業を支援するため、県民限定で県内のホテルや旅館の宿泊費を補助する事業に乗り出す。六月一日に予約受け付けを始める。内堀雅雄知事が二十七日、県庁で開いた記者会見で発表した。

県内の旅館業法の許可を受けた宿泊施設で、一人一泊当たり宿泊費七千円(税抜き)以上が対象となり、県民は五千円値下げされた料金で泊まれる。県によると、利用希望者はインターネット宿泊予約サイトから県民限定の予約専用ページに入る。申し込むと五千円分が割り引きされる仕組み。

利用回数の制限はなく、七月中旬までの予約を受け付ける予定。事業費は二〇二〇(令和二)年度の予備費から経費なども含めて一億二千万円を充て、二万泊分の予算を確保した。六月定例県議会の二〇二〇年度一般会計補正予算案での追加計上も検討する。

県内宿泊業は厳しい状況が続いている。県は二十七日、県旅館ホテル生活衛生同業組合が組合員に対して実施したアンケート結果を明らかにした。宿泊者数は三月が前年同期比で約四割減、四月が約七割減となったという。

内堀知事は会見で「我慢を続ける県民に地域の宝を見てもらい、県民も厳しい状況が続く旅館やホテルの事業者もお互いに笑顔になってもらう機会になってほしい」と述べた。