【福島民友新聞】通学、通勤時の事故多発 昨年の郡山市、全体の半数占める
2020.6.3
郡山市で昨年1年間に発生した人身交通事故970件のうち、午前8時台が88件で最多、次いで午後5時台が86件だったことが郡山、郡山北の両署への取材で分かった。
朝夕の通学、通勤時間に発生した交通事故が全体の約半数を占めており、両署が注意を呼び掛けている。
1時間当たりの発生件数が70件を超えたのは、午前7時、同8時、午後4時、同5時、同6時だった。
通学、通勤時間に交通事故が多発していることについて、郡山署の安部明交通1課長は「人の動きが活発で混雑する状況だと事故が比例して多くなる。(朝や夕方は)通勤や登校で焦る気持ちがあるのではないか」と分析する。
また、人身交通事故のうち半数ほどが交差点や交差点付近で発生していた。郡山北署の鈴木秀樹交通課長によると、見通しが悪く交通量の多い交差点で多発していたという。鈴木課長は「交差点では追突事故も多い。ながら運転や、脇見運転で自分の車が近づいているのに気付かず、前に停車している車の発見が遅れるケースもある」と事故の特徴を話す。
緊急事態宣言が解除され、朝夕の交通量が再び増加することが予想される。安部課長は「自分の運転で時間を短縮するのではなく、5分や10分早く行動することで事故に巻き込まれないかもしれない。気持ちに余裕を持った運転をしてほしい」、鈴木課長は「『ゆったり、ゆっくり、ゆとり、ゆずりあい』の気持ちを持って運転すれば、事故は減ってくるはず」と話した。