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【福島民友新聞】医療従事者に1日当たり「4000円」 感染者対応、県が特別手当

2020.6.10

 県は新型コロナウイルスの感染者を受け入れた医療機関で感染者の対応に当たった医師や看護師、医療技師に、1日当たり4000円の特別手当を支給する。感染リスクを抱える医療従事者を支える県独自の取り組みで、帰国者・接触者外来や地域外来(発熱外来)で診療に当たった医師らも対象とする。

6月補正予算案に関連経費を計上した。県は4月1日までさかのぼり、対応した日数に応じて支給する考えで、現段階で対象は延べ約5万2000人を想定している。各医療機関を通じて支給される見込みだ。

また、国の2次補正予算案(審議中)を活用し、医療従事者と介護職員にそれぞれ最大20万円の慰労金を給付。国の1次補正分では、基礎疾患を有する家族がいるなど自宅に戻れない医療従事者に対し、ホテルなどの宿泊手当として1泊1万円を上限に支給する。

さらに県は入院病床の確保に向けた予算も計上。県独自の取り組みでは、新型コロナ対応で外来患者が減った医療機関に支援金を支給する。昨年4月と比べて減少した患者数に応じ、五つの区分で定額を支給する方向で金額を調整している。

空床補償では2次補正予算案を活用。1床当たりの日額は重症者対応に当たる集中治療室(ICU)が30万円、重症度の低い患者向けの高度治療室(HCU)が10万円、一般病床は5万円で、患者の受け入れに伴い病室の管理上で生じた空床が4万円となる。