【福島民報】福島県内施設が続々再開 感染防止へ対策を徹底
2020.5.24
■ホテル華の湯 郡山
新型コロナウイルスの影響で休館していた、郡山市の磐梯熱海温泉にあるホテル華の湯は二十三日、約一カ月半ぶりに営業を再開した。
再開初日は、常連の日帰り入浴客や宿泊客が訪れ、久しぶりの湯を満喫していた様子だった。来館者が安全に利用できるよう、フロントや客室、脱衣所など館内のさまざまな場所に感染防止策を施している。
また会議や研修など年間を通じて多くの各種団体が使用する会場では、座席の間隔を空けたり、机を「ロの字型」に配置したりするなど三密にならない環境を整備した。
今月は土・日曜日に営業を限定し、六月一日から通常営業を再開する。安藤弘道支配人は「新しい旅館の様式を作り上げ、お客さんをお迎えしたい」と話している。
■ドリームランド 郡山
新型コロナウイルス感染拡大の影響で休園していた、郡山市の郡山カルチャーパーク内にある遊園地「ドリームランド」が二十三日、約一カ月半ぶりに営業を再開した。
再開初日は家族連れらが次々に訪れ、メリーゴーラウンドやジェットコースターなどの乗り物を楽しんでいた。二歳の息子と妻と来園した郡山市の会社員常松春一さん(32)は「子どもが楽しめる場所が再開し、うれしい」と笑顔で話した。
遊園地では、来園者が安心して遊べるよう遊具の小まめな消毒や人数制限など感染予防策を徹底している。
■斎藤清美術館 柳津
新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休館していた柳津町の斎藤清美術館は二十三日、約一カ月ぶりに開館した。同町で晩年を過ごした世界的版画家の故斎藤清さんの木版画を集めた企画展「木目・百変化!」が始まった。企画展は九月十三日まで。
木目を生かして風景や生き物などを描いた約五十点が並ぶ。木目は水の流れや葉脈などを表すのに用いることが多いが、斎藤さんは人物の内面などの表現に活用した。木目の使い方が見どころの一つだという。
同美術館は来館者に手指の消毒やマスク着用への協力を求めている。新井田雅人班長は「感染対策を講じた上で作品を楽しんでもらいたい」と話す。館内のミュージアムショップは当面の間、休業する。
開館時間は午前九時から午後四時半(最終入館は午後四時)まで。毎週月曜(祝祭日の場合はその翌日)は休館。

会議などで使う部屋で席の間隔を空けるなど対策を取っているホテル華の湯

営業を再開したドリームランドで遊ぶ親子

木目を生かした版画作品が並ぶ会場=斎藤清美術館